MAN IN THE MIRROR  

電話をもらってあっさりほぐれた。
自分で認識している以上に、私の気持ちって単純な構造をしている。

Man in the Mirror

私のメールボックスには、数年前からのメールが溜めてある。
同じ日付で違う西暦のものが増えてきた。
2004年の10月12日と、2003年の10月12日、とか。
同じ友達から来ているわけではないのだけど、
一年ごとに私がどういうサイクルで凹んだり膨らんだりしているのかがよく分かる。

いちねんの12分の1が去りました はやい?おそい?
早い= 時間がはやいこと         
速い=動作がはやいこと

すぎゆく時間をあたしはつかまえてるのかな

♪うさぎうさぎ なにみてはねる
 十五夜おつきさん みてはねる

ここ数日おんなのこであることを放棄していて、
気が付いたら顔がまんまるお月様になってた。
丸くなっても目力で何とかなる気もするけど(きもちわるい)
昨夜とむ君に一喝してもらい
やっとたてなおそうという気になったところで
風邪をこじらせダウン。

友達の友達のうたひめを、すごくかわいいなと思った。
たしかに日常にそばにいたとして、たぶん私と彼女はそこまで仲いい友達にはならないかな、って思う。
けれどこういう子がそばにいたら、きっと素敵なほんわかふんわりをもらえるんだろうな、って。

ダウンしている私にアイスを買ってきてくれたあと、家族はお買い物に行っちゃった
これさいわいと、久々に音楽を大音量でかける。

バッハ無伴奏と、DIANA・KINGの。
あ〜すっきり
福山なんてなまめかしすぎて今日は気持ち悪い
いい音の出るコンポは壊しちゃって、買いなおそうか迷い中
5万をCDコンポに充てるか、ベルギー行きの飛行機代にするか(二月はチケットが安い)
旧いコンポ家にいっぱいあるしパソコンからでも再生できるけどね

遠くに行きたいでも一人じゃ危ないんじゃないかな、って勝手に想像をめぐらせることで
私は自分の可能性をホウキしてる
そういえば台湾にて、よく考えると相手が違えば襲われてもおかしくない状況下に居たことがある。気づかないのはのほほんとすごしている当時の本人だけで、傍から見ても過去未来の私が見てもその時の私は危なかった。こういうのは学年主任だったマメ曰く、私という女の魅力が云々じゃなくて私が若いメスかどうかという話らしい。会った人たちが紳士でよかった。
まぁどこの国にいってもアネクメーネに行かない限り人はたくさん生きているし女の子はいっぱいいるわけで、みんな私とおんなじお月様を見て生きている。
飛行機落ちたらどうしようとか実際に航空券を買うと色々考える。突発的に決行しないと色々考えちゃって動けない。が、乗った飛行機がある日突然紅の海に落ちたとしてそれが運命ならば私は後悔はすまい。心配なのは黒い瞳の女の子が異文化でフラフラ歩いて、語学力とコミュニケーション力の不足からこれから出会うだろう人に何かしらの誤解を与えてしまうこと。


もらった手紙に返事を書こうと思いつつ
いつもペンを取れないままでいる
彼女の書く手紙は、開いたとたんに世界が広がる
それに見合う返事をかけない気がして
かけない自分を見つけるのが怖くて
ほったらかしにしてしまう
でも書いたら何か
私でも何かしらの力を与える(いや与えるとかあげるとかいう問題じゃないな)
ことができるのかな。

帰国はいつになるのやら
あたしはやっぱり、どこにも動けない
とりあえずこれ以上気分が暗くならないように
部屋をかさかさと片付ける

自分の部屋って一人で泣くためにあるんだ

先週の金曜は先輩が働いていたカレー屋さんに行った。
文字通り「引きずっていった」という表現が正しいのではと思うけれど
来てくれてありがとう。
マトンの肉ってどこで手に入るんだろう。おいしかった*

ちょっと疲れた。
助けてほしいときに限って誰もいないのはよくあることだけど
ひょっとしたら一人でどうにかできるように成長させようと
天国のおじいちゃんが設定しているのかもしれない、
とも最近思う。

自分でも驚く速さで『ノルウェイの森』下巻を読み終わる。
残ったものは不思議な寂しさと焦燥感。

現状アクセプトできれば無理して何かを見出そうとする必要ないんだけどね(とむ君)

<わたし一人のときどうやってすごしてたんだろう>

男の人は用件がない限りほとんど電話しないのに対して
女の人は用がなくても電話したいものだとか。

声が聞きたくなった、って言ってよく電話しちゃうけどいつもそうしているわけにもいかず。
自分には一人で過ごすなにがある?って聞いてみるとなんだか何もないような気がしてくる。
とりあえず、今までちゃんと聞いたことのなかったCDを聞いてみる。
お風呂にいつもよりゆっくり、入ってみる。

PCM_05_01_25_0010.jpgスタバの店長さんに顔を覚えられたらしい。
去年のおおみそか、雪の降ってる日に
「よいお年を〜」って言って以来。

行く度に、タンブラーに入れた紙のデザインやらなにやら、
なにかと話しかけてくれる。
恥ずかしいのでちゃんとお返事できません。


これを書いているのは学校の図書館なのだけど、
いきなり後ろからでっかい影がでてきて、「でけでけ」って声が飛んできた。
あたしこんなでっかい友達いない〜 と思いながら振り返ってみると、
チャイ語のクラス(既に解散済み)の人だった。
そういやこういう友達もいたなぁ、と思いつつしばし試験のお話をする。

日が長くなった。

身体が冷えてしまって眠れない。
最近自分が自分であることを忘れているフシがある。
一人でいることを楽しめないらしい。
近くに居すぎて麻痺した。
一人で立てるように、立て直したい。
(↑「立て直さなきゃ」、っていうとストレスがたまりそう)
幸せって、なんだろう。
欲しいもの、ってなんだろう。
あのときほしかったのは孤独感を埋める何かだったのかもしれない。
どれもこれも、幻想にすぎないのに。

携帯についているクマは、
ある日突然つけられたものだ。
これただでもらったからあげる〜、っと。


クマのくせにピンク色というのはどうも持ち主の性にあわないのだけど、
いじるのに便利だしなんだか首が曲がっている気がしてたので、折檻して?遊んでいたらずいぶんやわらかくなった。最近はちゃんとお座りもできる。近いうちに彼の足は取れるだろう(!)。

そのクマ、最近までBvlgariのpour homme(だっけ?)の香水をつけていた。
なんのことはない、クマをくれた人がよくつけている香水だ。持ち主が、部屋にあった香水を勝手に失敬してつけておいた。当のクマははっきり言って臭がってた!

ところでそのクマ、今日は香水を変えてみたらしい。持ち主がボストンに行く夏に、部活のともだちからもらった香水。あれから5年たとうとしているのに、香りは衰えない。ブルーの幾何学的な入れ物に入ってる、さわやかな香り。感じるだけでボストンにいた夏を思い出してしまうから記憶っておそろしい。そしてクマのくせに、なによりもピンクのクマのくせに、あの夏を思い出させる力があるなんてことを持ち主は認めたくないのである。

3週間も経たないうちに、クマは携帯からはずされた。持ち主がピンク色に耐えられなかったから。そしてくれた人との関係をすこうしクリアにして一人で立ちたいと感じた夜だったから。依存症の気が見えたらしい。折檻されすぎて、クマはもはやお座りしかできない。今は母親から譲られた化粧台の引き出しに封印されている。彼女が一人でしっかり立ち直れたら、引き出しはひらくかも。

クマの代わりに、ある日封書で送られてきた赤い金魚が配置についた。


最近流行の春樹氏から借りて表現してみる。

私の見えないところにもう一人の私がいてその子が私が言わねばならない何かをしっかり抱えていて離そうとしない。だから私は何かいわなければならないし、言うためには最大限の努力をしなければならないのだけど、彼女が[言うべき何か]を抱いている以上、私は一人の力でそれを表現することができない。

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