バルセロナ中央駅のマックでこれを書く。ことばの通じないスペイン、怖くなってしまったのでやっぱり夜行でパリにもどる。お風呂はいりたい。。。2月26日21:05発。

出発まであと二時間ある。夜の街も、夜の地下鉄もやっぱり怖い。どこ行ってもおなじだろうけれど。

あれほど見たかったサグラダ=ファミリアのはずなのに、実際見てみると殆ど感慨のない自分。そんな自分に結構ショックだった。
冷静に考えてみると200年以上かけて今なお建造中、しかもデザインも凡人に作れるものじゃないし。世界中から観光客集めるだけのことはあります。流石ガウディの巨作。じゃーおまえ作ってみろ、って言われたらそんなの無理なんだけど。
思ったよりも小さくて、予想よりずっと冷静な空気のする建物。

「ずっと前から見るのが夢だった」→「実際見れた」→「感動しない」
というじぶんんいうろたえ、自分感受性落ちたのかなぁ、疲れているのかしら?とか悩んだし、ここはムリヤリ何かを想おうかと思ったけど。ムリなものはムリ。

パリにてバルセロナ行きの夜行列車の切符を買ったとき、サグラダファミリアが果たしてバルセロナにあったのか、心配だった。マドリードじゃなかったっけ?って。もしマドリードだったら、私どうしたんだろう。さらに追加料金払って、やっぱりマドリード行きの切符買ってたのかな。
スペインに行く予定はなかったので、ガイドブックもスペイン語も皆無。今日一日、「グラーシアス」(=スペイン語のありがとう)のみで乗り切った。

去年の9月に台湾に行ったときもそうだったけど、私何がしたくてわざわざこんな遠くまで来るのか自分でも良くわかってない。
エネルギーが溜まらないと動けないので航空券を出発三日前に突発的に申し込むのは毎度のことで、ホテルも初日しか予約していかないし。

春休みに友達とどっか行こうとは言ってるけれど、たぶん誰かと一緒に旅行したところでここまでぽんぽん決めて、ここまでヒョコヒョコ動く私を見ることはできないと思う。日本の私はもう別人みたいにべろーんとしているから。あ今海外にいる私のほうが別人なのかな。

名目上の目的は「ケルンの大聖堂を見ること」「サグラダファミリアを見ること」エトセトラなんだけど。でもなんか違う。見るだけだったらツアーでいいし、治安が怖いなら友だちでも姉でも引きずっていけばいいのに。まぁ友だちいないけどね 笑。 なんでわざわざ寂しい思いして、怖い思いしてこんなところまでのこのこ来るんでしょう。朝から日が暮れるまでとことこ、歩いて、一時間に一度以上迷子になって。意味不明。お金かかるし。
んー。答えは出るのかな。


地下鉄改札でスペイン語でべらべら喋る変なおじさんに通せんぼされて、後ろのおばさんに鞄あけられた。よく考えてみると切符を買っている間もおじさん(こぎれい系)に鞄を開けられたような気がするので、5分間に2セットのスリ未遂に逢ったことになる。
何もとられてないとはいいつつ、実際会うと結構ショックなもので。
人は基本的に良いものと信じていたのに云々。sigh.

寂しいから、わざわざこんな遠くまで来るのかな。遠くに来れば、あたしを知っている人が誰もいなくなるから?ほんとに?じゃあなんで手紙書いたり電話したりするんだろう。
イベリア半島からうろ覚えの電話を押してつながったときは嬉しかった。妙に鮮明に声が聞こえた。


サグラダファミリアの後に見た教会、素敵だった。ミサ用のイスに座って、タイルの剥がれ落ちそうな天井を見ていると、おかあさんのお腹の中にいるときみたいに(覚えてないけど)落ち着いた。うまくできているのね。
抱きしめてもらっているときみたいに、安心した。
あ、あたし感動できてるじゃん。