2004年09月

3千年近く前に造られた、
青銅の人面像。
中国の遺跡から発掘されたという。

あたしは彼の目の前に立ち、
じっと目を見つめてみる。

交信中、というと連れはひいていたのだけど、
やっぱり私がしたかったのは、ある意味『交信』だったと思う。

でっかい石を砕いて、スフィンクスにも似たトラの像を作った人。
目玉の飛び出た青銅人面象を造った人。
象牙を彫って、(もう2千年近く前の技術とは信じがたい)米粒よりも細かな彫刻を造った人。

あたしはこの作品たちをじっと見詰めて、交信をはかる。
これらの作者は、一体何を伝えたかったのだろう、って。

お金のために作った人も、名誉のために造った人も、信仰心のあまりに造った人も、きっと後世にのこしたかった何かがあるはず、と信じたいのだけれど。

人面像の口が開いていて、何かが聞こえそうな気、がした。
でもやっぱり、私の想像力じゃ無謀だった。

今まで話す機会を持たなかった先輩と、二人でとあるサークルのコンサートへ。共通の友人の出演を見に行った。

演奏会のほうは前半で失礼して、少しお酒を飲んだ。
話が続くか心配だったけれど、
思いがけずまったりな時間を造れた気、がする。
先輩もそう思ってくれていたら良いのだけれど。

比較文化とか文化人類学とかいう部類のことに興味があって、大学に行こうと思っていた。

けれど、この大学には文化人類学の受け皿があまりなく、むしろ社会学方面が強いのが現状。
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china-airline2 台風が来たのをいいことに、田舎に行きそびれた。

何かを知りたかった、と言うよりも何かを壊したくて日本を出た。
帰ってきて考えてみると、
今回の旅で私が得た物は旅先の風景とか文化ではないみたい。

結果として知ることができたのは、初対面の人とのふれあいとか、人間関係だった気がする。

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旅行をしたり誰かに会ったりすると、
そのときその場所の記憶が五感のなにかにのこる。
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とりあえずまだ日が暮れて間もないのだけれど、
歩きすぎて疲れたのでホテルでごろごろ。

今朝目覚めて、自分が一人であることを実感した。
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market-8にわとり(♂)が生きたまま、煮えたぎってグルグル回る鍋に入れられた。排水溝から黒色の羽がどっさり出てくる。
鶏さんたちの入ったケージの上に出刃包丁を置いた分厚い俎板があった。
あたしは不覚にも、鍋に入っていったオンドリさんのWILLを聞き逃した。

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