2005年07月31日 刻みつけるという行為。 喫茶店の紙ナプキンにインクをしみこませること。 パソコンで打つこと。 ノートに書くこと。 便箋に刻むこと。 彫刻刀で削ること。 その空気と温度を身体にしみこませること。 記憶と音とを脳内に刻むこと。
2005年07月30日 日記。 ここに書く暇があったらレポートを書け、というのが最近の合言葉。(頭の中で) 昨日はSHOAHのビデオを四本を見た。 去年とっていた特論(ゼミの若人版)はアウシュビッツをいかに教えるか?というのがテーマだったから、一度ホールを借り切って上映会やってたんだ。 でもその日の私はいけなかった。なぜだかすごい鬱で、こんな日にアウシュビッツなんて見てしまったら立ち直れなくなる,、、と思って。でもなんか見落とした感がそれから半年ずーっとあって、結局今日は何が何でも見る!とバイト後に学校の図書館に行って、四本どさっと取ってきた。 フツーに見ると、9時間。図書館のAVコーナーに座ったのが3時で、閉館時間は8時。明らかに間に合わない…というわけで早送りしたり時短したり。字幕つきだったから話の筋は追えるけど、寝不足がたたって大変だった。 うーん。 なんかね。 SHOAHというのはヘブライ語で絶滅とかたしかそんな感じの意味。 もう一度見るべきかなぁ。 帰りは逆通勤ラッシュの急行で、初めて女性専用車両というのに乗ってみた。 気持ち悪い。かなりきもい。こんな光景初めて。老若男女から男が脱落。女子校出身だけどそういうのとは比べ物にならない空間。異常としか言いようがない。 ---浜辺に下りてみてみると、島の住人がぞろぞろでてきたが、 それが四十歳くらいを最年長として十七、八歳くらいまで、ぜんぶ女なのである。そして、義経をとりかこんで、まあうれしい、殺して島の守り神にしましょうなどといい、武器をとっていまにも殺そうというようすになった。 「ここが有名な女護が島ですよ」 (御曹子島渡) って感じ。世の中の男たちが全て戦争にとられ、生まれる子どもたちは全て女の子だった、という感じ。唯一違うのは悲壮感がないこと。
2005年07月27日 安すぎる静寂 うすい小説をふたつ、買った。 ショコラとベニエを食べながら、 そのうちのひとつを読んだ。 とてもよく描けていると思う。 とてもよく書いていると思う。 もちろんあたしにはこんなもの、かけない。 けれどこれもまた、 そこまでだ、とおもった。 この本をまた部屋の隅に積んだきり、 明日もまた 私は冷房の効きすぎた図書館や本屋で文庫の棚を見上げたまま 数時間立ち尽くすのだろうと思う。 眩暈がする。 明るすぎて青すぎる空を肌に感じ 突然目のまえが真っ暗になるような気、がした。 けれどもちろん実際はなにも起こらない。 そうしてそんな日の私は なにかやわらかいもの、 レバーのように握り締めたら血をしたたらせるようななにかとか ふっくらと筋肉の張った恋人の両の腕とか そんなやわらかななにかに おもいきり爪を立てて崩れてゆきたい という衝動に駆られる。 できることなら今すぐ。
2005年07月23日 150000 怠惰なんです。 ずっとずっと昔からあるイメージ。 ちっこいころから。 怠惰であることをやめれば、 体力つけたら、 かえられるか? っていうか かえる。 これだけ試せば、十分でしょう?
2005年07月23日 非日常的空間の中に書く日常的空間 日記。 ウサギが描けない。 べつに悩みじゃないけどね。 ここのところ喫茶店で鉛筆を持つと ウサギのイラストばっかり描いている 唇はイプシロン(ε) オレンジ系艶出しグロスでパワー全開、みたいな。 バスで寝過ごし 帰り道に地元の盆踊りをふらふらとして 家に帰ってきたら本棚(天井近くまである)からハードカバーの本がばっさばっさ落ちていて、机に積んであったジェンダーの本とか差異と民族、系のタイトルの本がばさばさと床に散乱していて、何かと思った バナナワニ園 に行きたい そういえば昨日買い物をした。 お店のお姉さんが私のことを覚えてくれていたのが嬉しくて、 化粧水とかつっついて二人でキャッキャ遊んだ。 買ったものは 美容液とか化粧水とかっていうカテゴリーに入るんだろうけど そういう単語使いたくない なんか生活感出る気がする 恋人の前では歯ブラシとかトイレットペーパーとかの買い物したくないのと一緒 ならばなんて書けばいいのか 「湯あがりにつけるやつ」。笑 知らない人のブログとかで 「夏休みにしたいこと」 を書き出すのがびみょうに流行。 遠くに行くのもいいけれど 夏は○○と○×と××(←すべて海外の地名)にいってきます、 って複数の羅列自慢気に書かれるとちょっと醒める (私がひがんでいるから勝手にそう見えるのだろうか)。 私もそうだけどね。 遠くに行くだけの財力と行動力を語るのじゃなくて (飛行機乗るんだから金も体力もいるのあたりまえじゃん) そこで得たなにか、とか 時間が止まったときの話、とか 過ごした時間の感覚、とか そういうのに飢えているな、とおもう 目的地とか何日間行くか、ってとても二次的なもので。 と他人を批判しているようだけど 白状するとどこにいっても何も変わらない、 何の感覚も得られないような自分がすごく怖くて、 何も変わらないのは逆に言えば どこに行っても元気であたしらしくがんばれる ということなんだろうけれど(byS) でもあれだけ一人でフラフラいたのに なんもわからなくて 続けるべきか、辞めるべきか。 続けるにしても今はその時期じゃない まーだまだ。 ♪あーぶく立った煮え立った... 旅行先で会う日本人の男子学生に 今やっていることを 「旅」 と表現されると、 なんか嫌悪感を覚える。 それちがうでしょう。って ことばに与えるイメージの問題かしら うーん まとまらん あ、また地震
2005年07月23日 仕事で よくわからんけどね 無条件の愛情とか 家族愛とか でも姉ちゃんが一時過ぎても家にかえってこないと やっぱりなんかね 昼間はべつにシスコンじゃないけどさ がちゃって ドアの音がすると パジャマのままで ぱたぱた階段かけおりちゃう自分 だってみんな寝てるんだもん
2005年07月22日 『夜に』 カフカ短篇集 本無しでは電車に乗れない、という日に図書館でなんとなく借りた。グリム童話とかイソップ寓話とか、あたまを使わなくても没頭できるのが読みたかったんだ。 短編ばかりだからすぐ読めて。 けれど子供向けにアレンジされた物語とは違ってグレーで悲しい空気が多い。『夜に』という作品、 400字で一本の物語が成立していることに軽いショックを覚える。 あたしはただそれだけのことに驚いて、そうして読んでもらったら 深いねぇ という反応が来た。 そうかと思って読みなおす