2005年08月

御訪問ありがとうございます。
しばらくお休みします。

ピアスの入った透明のジュエリーボックスから、白い錠剤を探し出す。
錠剤名とその効用が、今欲しいものと一致するかをネットで確かめて、
いつも机の脇に置いてあるコントレックス水と一緒に飲み干す。

一年前に処方されていたものだけど、驚くほどによく効いた。

という映画を流している。

本屋で、村上龍の本を読んでいた。
『逃れられない寂しさからいかにして逃れるか』
というのがテーマだった。
結局みんな寂しいのに、
世の中の潜在的、不可抗力的な寂しさから逃れる方法を誰も教えないから
身体を売ったり人を叩いたり殺したり、平気でするようになるんだ、
という内容で終わっていた。
村上龍だったら何らかの答えを見せてくれるかもしれない、
と期待していた。
身売り願望。


姉のフランス土産といって
紅色の貝でつくったブレスレットをもらった。
ひとつでいい、といったのに
ふたつ、もらった。

くったりとした黒いコットンワンピに腕を通して、
通した腕でドライヤーをいつもより丁寧に、かける。
丁寧にかけると、まっすぐになる。
まっすぐになったら
部屋の電気を切って、
両膝を抱えたまま
髪をライトの光に当て
黒から赤色に反射する髪を鏡に映し、たのしむ。
鏡に映る、瞳たちを見詰める。
自分が自分に帰る瞬間。

このときの気怠さと表情を、
私は誰にも見せたことがない。
いじっぱりでアネゴ肌で、ちょいと頭の回転の速いことを装いつつも
情緒不安な女の子。
空蝉の衣を脱いだ、
空気の外。
そこにいる私を見せて、
私は誰かに受け入れてもらえるのだろうか。

と思う自分無きにしも非ず。
ぐちゃぐちゃ考えている自分。
記憶のすべてを消去したい。
---本気で言ってんの?
---さーぁ。

夏合宿の時期になった。 
一年前はもぅ少しだけ純(?)だったのに。
ほんと、いろいろ知りすぎて
ぐちゃぐちゃ悩んで
ねじれてぽーん、
みたいな。(意味不明)
いろいろ教えてもらったし
いろいろ語った(っけ?)し
それはそれでいいけどね
でもできることなら何にも知らなかった時代に戻りたい。
Shall we? じゃなくてI wanna.
どんどんどんどん、複雑になってくる。
だいたいさぁ、数年前の私たちってとても遠かったんだよね。たしか。
年を重ねるって
それだけ余計なものも増えるかもだから
上手にそぎおとして
シンプルに生きたい。
あふぅ。
ぎゃー。
プーケットいきたい〜

[わたしが自由に生きることを認めてくれるボーイフレンドや家族たち。そして、わたしをひとつの場所に長期間拘束しない仕事を選ぶようにしているし、選べるようになった自分を誇らしく思う。
 人生は自分のものであり、だからこそ素晴らしい。自分の手で切り拓き、自分の足でしっかりと大地を踏みしめ、社会的自己実現の幸せを知ってほしい。]
 Dora Tauzin


人間関係に
「疲れた」
というのもあるし

「早く言わなきゃ、
大人になってしまう」
という焦りもある。

他者との関係はとても大事なものだ。もちろん。
落ち込んだときは落ち込めばいいし
泣き続ける日だってあるけれど
立ち止まり続けている時間、あんまりない。
時間がないんだ。
そういう私もまた、存在する。
傷つけちゃった、と言われっ放しでいる自分が嫌いだ。
人に幸せにしてもらおうなんて考えていないし
まずはそれぞれが自分を幸せにすることに一生懸命になるべきだ。
対等に話し合った結果がそれならそれで構わない。
泣くのが悪いのか。
この状況から風を起こしてはやく抜け出したい。
もっと進化(深化?)した関係つくろう、と願う。
私その人の目にどういうふうに映っているんだろう。
果たして今でも『'人間な'子』と言ってもらえるのだろうか。

もっと盲目で、
もっと貪欲に。
早く立たなきゃ。

『4U』(ヨンユー)
という山田詠美の小説を抱えてふらふらと階段を下りる。
リビングに電気がついていて、誰かがいたのを確かめるとまたフラフラと二階の自分の部屋に戻って、カチリと鍵を閉める。
今夜の夕食は4分くらい。
悟られまいと凄い速さでかきこんで、
でも結局涙は溢れてきたので意味がなかった。
あんな夕刻は食べたことにはならないのだから
何か食べなきゃやってられないのに
でも台所に通じるリビングに人がいる以上
あたしはそこを通れない。
誰とも話をするわけにはいかないのだ。
めんどうくさい。

バターで作ったスクランブルエッグはとても柔らかくて、
思い出したくないやらしさを思い出させた。

二言目には泣き出す私との会話を諦めたのか、
父はその日伝えようとしていたワードとパワーポイントのアップデートの仕方を
わざわざ紙に打ち出してよこしてきた。可哀想に。

ふつうの女の子になって、
ふつうの友達づきあいをして、
ふつうの恋愛がしたい
と思った。
泣ける時に思いっきり泣いておかないと
ほんとにいつわりいつわり、の生活になって
ほんとうに言わなきゃいけないときに言えなくなる。
遊ぶことでまぎらわせることができるならそうすればいいし
泣くことで解決するならそうすればいい。

あなたたち姉妹は
ひとりで外国にいくことなんて
なんとも思ってないのねぇ

と祖母に言われた。
でも同年代の友達でもそういう人はいるし
どちらがいいとかじゃなくて
感覚の問題なのかもしれない。

あたまでっかちで。
まだまだ見ていないものが、多すぎる。
クリアな子でいたい。

重くて痛い夢をたくさん見て、
やっと目が覚めた。
右の脚を太腿から踝まで切り開かれて
中身を抜いて
でも縫わないで養生テープで貼り付けておくの。
起きて両脚がちゃんとついていたことに、安心した。
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