2011年05月

パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り
パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り

標準ロシア語入門
標準ロシア語入門



結局いつもどおり、
私にはなにも言わずに風のように去って行った。
相変わらず自由で内弁慶で不器用なあのひとはきっと、
彼岸へ旅立つときさえも、
私には何も言わずに、風のように去るのだろう、
とふとおもった。

それはあなたにとって、しあわせなことですか。

とわたしに問うてみる。

おじいちゃんは、明け方、おばあちゃんの夢に来て、去って行った。
生も死も、ひょっとしたらそういうものなのかもしれない。

スジャータの乳粥の話を聞いた

あたしずっとこのままここにいるのかな、とおもって、ぞっとした
シーナさんみたいになりたかった
男の子に生まれたかった
イチエさんみたいになりたかった
遠くに行きたい。かざふすたんに行きたい。ぱたごにあに行きたい。
雫ちゃんみたいに生きてみよう。
まだ、まにあうはず。

あさきゆめみし
あさきゆめみし



ものすごく近場で温泉にはいった
近場の非日常
そのひとは眉間にしわを寄せたまま、
私が熱くいれてしまった部屋のお風呂にはいって、
ハンカチは中身だけとって、
淹れたコーヒーは見向きもせず、
風のように去って行った。
へんなひと。
おふろで背中から抱き締めてもらった私の髪はぼろぼろだったのが、妙な反省点だった

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