Amy Says

ああ、
と栞を求めて机を視線が浮く
あってもなくても構わない、
けれどしおりにはなれないものばかり
ごみばこに入れた給料明細の耳を切りとって
ページに挟む
そうしている間に
やっぱり視線は左にすべり続ける
読むのを止めるのではない
そのページに忘れちゃいけないことが書いてある気がしただけ