ユーミン御夫妻は、お互い尊敬しあえる関係を築いているとどこかのエッセイで読んだ。
ドリカムの美和ちゃんは、「愛する人をメッチャ幸せにします!」といって結婚した。

その人は彼女を好きだという。

けれど、会っても彼と同じ空気にいる気がしない。
これまた、ガラスの窓に仕切られている感じ、と彼女はいう。
手をつないでもらっても、肩を抱いてもらっても、
何も感じない、と言う。
「贅沢だよ」と友人たちは嘴をそろえてさえずる。
でも、彼女はどうすればいいか分からない。
何も感じないのだから。

夜中に電話をもらったと彼女は言った。
どうしたの?と言っても、私はどうすればいいの?と言っても、それについては答えない。
ただただ、君には幸せになってほしい、それで僕は十分だ。
ほんとうに?

彼にいいところ、もちろん沢山ある。
その気持ちにこたえたいんだけど、
でも何も感じない、と彼女は言う。
「『何も感じない』って彼に言えばいいの?『俺が君を幸せにする』、って言えるようになるまで、自分磨きしててもらえればいいの?でもそれってあの人を傷つけるよね??」

尊敬できる人に、彼女は会いたいんだとおもう。
いつのひか現れるだろうそういうひとに、きっと恋焦がれているのだ、と思う。