今週の話
ほんとうはものすごく、かなしくてたまらなかったのに、電話を切った後も布団の中でもぼろぼろ泣いていたのに、私はそれをごまかして、その夜は無理矢理眠って、ゼミのレジュメをつくるべく、次の日は朝の4時に起きて、レジュメをつくって、始発のバスに乗って、朝七時に学校について、オレンジジュースを飲みながらレジュメをつくって、一時間目の授業に出て、アンドレアの焼身の話を聞いて、ゼミにでて、がんばって喋って、いました。くたくたになる生活をして、ごまかすしかなかったんだとおもいます。他に泣かないための方法がわかりませんでした。あちらもそうだったとおもいます。そうやって、また、だいじな感情をひとつ、埋め込みました。他人にとっては飼っていたカエルが死んだから桜の木の下におはかをつくった、という感じのどうでもいい感じの話だろうから誰にも話さないけれど、私にとっては全然どうでもよくない話。なんか私の最近の文章が妙に技巧的な表現な気がするから、これ以上うまくかけないのだけど、うん、埋めこんだという事実だけ、書いておけばいいかと思います。この文章をを三年後くらいの自分が読んだとしたら、何について悲しいと思ったのか果たして思い出せるのでしょうか。思い出せないかもしれないけど思い出さなければならない感じの、かなしさだったとおもいます。