淑女のラブレター オトナの恋の作り方
淑女のラブレター オトナの恋の作り方




公共性がたかくっていそがしすぎるそのひとは
わたしがお仕事の知り合いのかたがたと知り合うことを極端にいやがります
まるで自分のたてた塔のなかに
そのひとがイメージの中で美化したお姫様をすまわせているみたいに

そう解釈すると、そのひとの言葉や
ほんとうに時折、
忙しすぎる合間を縫ってそのひとと触れ合うときのわずかな動揺や
息づかいの変化がすこしわかるような気がして

そのひとのなかに棲んでる『わたし』のイメージは、
あまりにも彼の内側の夢すぎる存在らしい
ということを知ったきょうこのごろ

そういえば恩師にはお弟子さんがたっくさんいるけれど
誰一人、恩師の美しい(であろう)奥様の素顔は存じ上げません
そういう感じになれたらいいなあ。