パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り
パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り

標準ロシア語入門
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結局いつもどおり、
私にはなにも言わずに風のように去って行った。
相変わらず自由で内弁慶で不器用なあのひとはきっと、
彼岸へ旅立つときさえも、
私には何も言わずに、風のように去るのだろう、
とふとおもった。

それはあなたにとって、しあわせなことですか。

とわたしに問うてみる。

おじいちゃんは、明け方、おばあちゃんの夢に来て、去って行った。
生も死も、ひょっとしたらそういうものなのかもしれない。

スジャータの乳粥の話を聞いた

あたしずっとこのままここにいるのかな、とおもって、ぞっとした
シーナさんみたいになりたかった
男の子に生まれたかった
イチエさんみたいになりたかった
遠くに行きたい。かざふすたんに行きたい。ぱたごにあに行きたい。
雫ちゃんみたいに生きてみよう。
まだ、まにあうはず。