salisali

H嬢のお墓参りツアー。
モスクワ土産のCHANELの口紅を供える。色白の彼女ならモスクワの赤も似合うだろう。そして伝説のサリサリカリー。あっというまに、10年。遺影の彼女は19歳、瑞々しくて美しいのに、10年経ったわたしたちは、しわしわだった。10年まいにち、わたしたちはもぐもぐ食べて、ことこと生きていること、カレーをたべて実感した。15時間かけて作るカレーは一瞬にして胃袋のなか。そして連れの彼女、メンデルスゾーンが聴きたいといった。ちょうど来週、先生のメンデルスゾーンの室内楽コンサートがあった。彼女は職場の忘年会を蹴ってでも行きたいといった。わたしも交通の便はよくないけれど、しらべたら一曲遅刻ぐらいで意外に間に合いそうで、それなら行きたい。生きてる実感のするヴァイオリン。動くとどんどんつながる。