白海付近。
気温はギリギリ氷点下になってない位。街はどよんと曇り、小雨。
二泊三日もセイシンがもつか自分が心配。(だったら旅行しなければいいのだけど、小さい頃からアルハンゲリスクという名前が気になっていた。
ホステルのオーナーのアレクセイ(推定35)は日本でいうなら離島の民宿みたいなホスピタリティーで
空港まで迎えに来てくれ
なぜ一人でこんなところまできたのか興味をもってわたしにインタビューした。
わたしは五歳の時から(実家のトイレにはってあった世界地図の)ロシアの地図をみるのが好きで
アルハンゲリスクのなまえはその頃からしっていた
北の街に興味がある
とつたなく答えた。
彼はここで生まれた、といった。
この灰色の街から出たことないのだろうか?
空港からホステルは15分と最初に聞いたのだけどなぜか30分ほどかかった。
後々よく考えたらわたしのために遠回りして聖堂をドライブしてくれ、街の構成(河に平行に道路が走ってるから迷わないはず)を説明しガイドブックも地図も持たずにふらふらやって来たわたしに2гис(地図アプリ)の使い方まで教えてくれた。白海に注ぐはずのナントカ川は巨大だった。
ちなみにおそらく日本最大のガイドブック[地球の歩き方]ロシア編にアルハンゲリスクの頁はない。
アレクセイといえば池田理代子さんの『オルフェウスの窓』の貴公子アレクセイ=ミハイロフである。
ああ今参考資料として載せたいのにアレクセイ=ミハイロフの肖像が今ない。
このホステルはフロントがない。
アレクセイは夜別の家にいるらしく
困ったらすぐ僕に電話するように‼
というので
言われたとおり暖房について困ったので彼に電話したら
かけ直すから!
といわれたので電話切ったら
次の瞬間巨大なマダムがわたしの部屋にやってきた。
彼女は翌日夕方わたしにトイレットペーパーをくれた清掃のひとと同一人物なのか(ホステル自体満室にならないので夕方チェックアウトしてもいいらしく、彼女は変な時間に清掃する)それともアレクセイが旅行客の女性にあのイポンカ(日本娘)が凍死しないよう暖房の付け方を手取り足取り教えてやってくれと遠隔操作で頼んだのか、いまだにどちらかわからない。ゴールニチナヤ(ソ連時代のホテルにいたカギおばさん。今はメイドの意も指す)かとおもったけれどここはホステルでわたしは部屋のカギをアレクセイからもらっている。
人がやさしい。バスであったおばちゃんに道をきかれた。東洋人を見たことがない位の勢いで話しかけてくれる。灰色の街はうまくできている。
しかし外国人観光客になれていないようでいろいろ閉鎖的という感もあり。レーニン像が巨大。
今日はなぜかイタリア人演奏家のオルガンのコンサートを聞いてきた。席がダフルブッキング。これについては余力があればいつか書くがたぶん書かないとおもう。
終演後ものすごい行列になるのにこれだけはまじめに皆コートをガルジェロープに預けるのがなんだかおかしかった。
ところでルーターの調子がおかしかったのでキャリアのオフィスじいったら、普段住んでいるまちから出るときは、wifiルーターのオプション[ロシア全土]版を申し込まねばならなかった。
基本的にその街から出たことなかったので初耳の情報なのだけど夢のなかで聞いたことがある気がする。わたしのアンテナは壊れているのだろうか?それとも今旅行とは全然別件でまる3日悩みすぎておかしくなってるだけ? 
続く。かもしれない。ちなみに今日4℃。モスクワ時間。
昨日のバスのおばさん曰く、この時期に雪がないのは[おかしい]らしい。