些末なことなのだけれど
細々とやることがあって、そしてそれはのこり3日の出国までに済ませたいものであるので
たとえばお礼状を書いたり、
タキコ先生に写真を印刷して送ったり、
郵便ポストに寄ったり(きのう、この2週間ではじめてポストを認識した)、
いつもたくさんの情報をくれる友達からの質問に答えたり、
占いを教えた友達に仕事を紹介したり、
プロデューサーK氏に電話をかけたり、
OL時代の友人とのお好み焼きは、断って帰ってきた。
恩師と、友達と、同窓生に、たくさん会った。
あるひとはお昼休みの貴重な45分をわたしのためにさいて下さり
またある先輩は私のために日中の仕事を抜けてきてくれた。
あるひとは私のために上司と交渉して、東京に一泊経由できるように出張予定を組んでくれて、翌日帯広に飛んだ。
あるひとはわたしのために花束をもってきてくださり、
またある恩師は私にみなとみらいの音楽会にご招待くださった。
ある恩師は駅まで迎えに来てくれて、その街一番のモンブランをごちそうくださった。
ある恩師は豊後水道の関さばをごちそうしてくださった。
ある先輩は翻訳書を無料でおくってくださり、貴重な指示をくださった。
この2週間でたくさんのひとが、沢山の親切をくださった。
当時は気づかなかったのだけれど、わたしはちいさいころから、
どんだけいい男(女)に囲まれて生きていたのだろう、と。
とあるひととホームに降りると、
電車がわたしたちのためにすべりこんできた。自分も運が上がるとそういうときがあるけれど、たぶんそういうひとなのだろう。
素直に接すると素直にこたえ、わたしがなにかすると細やかな親切で返してくれ、わたしに迷いがでると迷うひとだった。
過日とあるひとと待ち合わせして思ったのは、終電まで待ってもかまわないので、私が待とうと思うひとには、かなうかぎりいい仕事をしてほしいと思う。