日記【バグザールのナン】
帰り道にタシケントのバグザールで買った、巨大なナン。ひとつ70円くらいだろうか。直径30センチの巨大なナンを、ふたつ。ふたつで3,000スム。それをおばちゃんにビニール袋に入れてもらって、私はお弁当袋のような手提げに入れる。地元のバザーで昔100円買ったこの手提げに、まさか自分がこんなに巨大なナンを2つも詰める日が来ようとは夢にも思わなかった。
運転手さんが迎えに来てくれていて、飛行場に向かう。エックス線も税関も、ナンはそのまま手提げにいれたまま、通過。
飛行機に乗る待合室で、ひとつは、空港で再会した旅の友人にプレゼントした。その人はとてもナンを持って帰りたがっていたので、ほんとうにほんとうに、喜んでくれた。韓国の仁川で私はトランジット、その子は一度入国で別れるときも、ナンをありがとうとまた言ってくれた。
帰国し、ビニール袋に入れたまま、食卓に置いた。私も家族も何日かそれを眺めた。ある日仕事から帰ったら、端っこがスライスされて、食べられていた。その数日後、帰ったらナンは半分になっていた。包丁で切って、スライスして、レンジでチンして、牛乳に浸してお八つに食べたという。私も食べた。チンして島根産の冷たい麦茶と一緒に食べた。ほんとうにおいしかった。数日後、帰ってきて見たら、一気にカビが生えていた。日本のスーパーで買った菓子パンにカビが生えた姿なんて、私はもう何年も見ていない。ナンにはそれだけまともなものしか入っていないんだろう。ナンは本当にほんとうにおいしかった。ナンを飛行場でプレゼントした旅の友も、ほんとうに喜んでくれた。カビで気づいた。100円のインスタントラーメン、70円のナン。豊かさってなんだろう。
そういうわけで、帰国しました。ほんとうに、ほんとうに、楽しかった。私を3年かけてここまで連れて来てくださった所長、K取先生、K田先生、Mで会った皆さま、ほんとうにほんとうに、ここまで、どうもありがとうございます。そしてこれからも。
帰り道にタシケントのバグザールで買った、巨大なナン。ひとつ70円くらいだろうか。直径30センチの巨大なナンを、ふたつ。ふたつで3,000スム。それをおばちゃんにビニール袋に入れてもらって、私はお弁当袋のような手提げに入れる。地元のバザーで昔100円買ったこの手提げに、まさか自分がこんなに巨大なナンを2つも詰める日が来ようとは夢にも思わなかった。
運転手さんが迎えに来てくれていて、飛行場に向かう。エックス線も税関も、ナンはそのまま手提げにいれたまま、通過。
飛行機に乗る待合室で、ひとつは、空港で再会した旅の友人にプレゼントした。その人はとてもナンを持って帰りたがっていたので、ほんとうにほんとうに、喜んでくれた。韓国の仁川で私はトランジット、その子は一度入国で別れるときも、ナンをありがとうとまた言ってくれた。
帰国し、ビニール袋に入れたまま、食卓に置いた。私も家族も何日かそれを眺めた。ある日仕事から帰ったら、端っこがスライスされて、食べられていた。その数日後、帰ったらナンは半分になっていた。包丁で切って、スライスして、レンジでチンして、牛乳に浸してお八つに食べたという。私も食べた。チンして島根産の冷たい麦茶と一緒に食べた。ほんとうにおいしかった。数日後、帰ってきて見たら、一気にカビが生えていた。日本のスーパーで買った菓子パンにカビが生えた姿なんて、私はもう何年も見ていない。ナンにはそれだけまともなものしか入っていないんだろう。ナンは本当にほんとうにおいしかった。ナンを飛行場でプレゼントした旅の友も、ほんとうに喜んでくれた。カビで気づいた。100円のインスタントラーメン、70円のナン。豊かさってなんだろう。
そういうわけで、帰国しました。ほんとうに、ほんとうに、楽しかった。私を3年かけてここまで連れて来てくださった所長、K取先生、K田先生、Mで会った皆さま、ほんとうにほんとうに、ここまで、どうもありがとうございます。そしてこれからも。