日記(繊細かつ大胆に)
最後の授業だなんて知らなかった。みんな知らなかった。
月末もあると思っていた。
授業後、これで予科は終わりです、といわれた。少し雑談をして(ここが一番のクライマックスなのだけど、あまりに美しすぎてここには書けない)、とぼとぼ各駅で帰る。
急行に乗り換えればよかったのに、駅についたらものすごい走ったけど、結局家の近くまで行く最終バスは発車してしまった。
走って追いかけたら開けてくれたかもしれないけど、突っ立ったまま、呆然。
タクシー乗り場にとぼとぼと行ってみたら、凄い行列。
どうしようかと呆然として
爛々と営業してる花屋の兄ちゃんに傘を買わなくていいから貸して、と言ったら、レジ裏から探してくれて、なかったから300円を250円にまけてくれた。
だからそれを持って、家からちょっと遠いとこに停まるバスに乗る。
着いたら250円の傘をさしてとぼとぼ歩く。
でもこんなことも、今日でほんとうに最後なのだ。