アウシュビッツ収容所とビルケナウ収容所の見学に行ってきた。
6時間のツアーに参加した。
午前中アウシュビッツ3時間、午後ビルケナウ収容所3時間。
英語のガイドさんが20人弱のグループを連れて回る。
英語のツアーだったので私は20パーセントぐらいしか話を聞いてなくて(聞けてなくて)
時々我に返ってガイドさんの話を注意深く聞くと結構生々しい具体例とか、
ガイドさんがガイドの仕事をする中で独自に集めた、ここに見学に来たヨーロッパ人の親戚の被害者の事例の話とかをしていた
日本語で聞いたらもっとつらかったとおもう
博物館として展示物化、客観化していて、
時々思うがヨーロッパの展示ってアジアや原爆ドームみたいに生々しくない
70年以上の年月と毎日まいにち、たくさんのひとの訪問で
じわじわ、ずーんとくるけれど
場はけっこう浄化されていた気がする。
不思議なことに、波動がよかった(そうじゃない場所もあったけれど)。
ものすごく、晴れていた。
剃られた髪の山とか毒ガスの空き缶とかは一箇所しか展示なくて、もちろん撮影禁止。
あとガス室内も、撮影禁止 。
だからほぼ家畜小屋みたいな建物内部と当時の写真、犠牲者の写真、犠牲者のリスト。
そこで知り合った日本人観光客の方とも話したけれど
カンボジアのポルポト政権の名残りとかベトナムのホーチミン市の展示のほうがよっぽど生々しかった。
結構生々しいもの取り去ってて
しかも私自身は中学生時代から「映像の20世紀」(NHK)を見まくっていたのであまりつらくなかった。
前後数日あまり動けなかったけれど、これはアウシュビッツのせいなのか、満月のせいなのかわからない。
だから一番つらくて、ずーんときたのは、
犠牲者のひとたちが収容されるまえに撮ってカバンにいれてきた、
普通の幸せだった頃の、家庭の集合写真とか、結婚式の写真とか、普通の生活を記録したセピアのフィルム。
写真はビルケナウ収容所。ひかりがおりていた。