こぐまちゃんのむしぱん優しい先生

2017年07月15日

セカンドオピニオン

自分の話。

※あくまで個人的な日記です



出版社で働いていたときに、そこの健康保険組合が無料でさせてくれる、婦人科検診というものがあった。

そこで毎年、わたしには子宮筋腫があると言われていた。要経過観察、という検査結果通知書が毎年届いた。まいとし大量の検診の順番待ちをして、雑で乱暴な検査を受けて、そういう通知が届く。それは私のココロの負担だった。

とりあえず『愛しの筋腫ちゃん』という本を読んで、玄米と、野菜を多めにする食事にした。甘いものをがぶがぶ食べるのを減らした。そして一番の精神的負担だったOLを辞めた。

当時通っていた漢方の先生に筋腫の話を言ったら「一番いいのは妊娠することだ、でも20代後半なら今どきだれでもあるのでそんなに気にしなくていい」と言われた。



私が生まれた産婦人科は、個人経営で、今でも私の生まれた町でひっそりと開業している。私をとりあげてくださった院長先生も、看護婦さんも、今も現役でいらっしゃる。

院長はおじいちゃんで、御年93歳になる(と思う)。なぜ年齢を知っているのかというと、私が生まれたあとにその産婦人科に強盗が入って、テレビのニュースにその事件と院長のご年齢が報じられたというのだ(母談)。

ロシアに長期で飛ぶ前に、そこでもう一度見てもらった。

院長先生は「(筋腫は)あるといえばあるけれど、子宮はキレイだよ」と言われた。超音波の写真まで撮ってわたしに渡してくださった。

一説では生クリームとかの脂肪分やお肉とか、大量の飲酒とか、そういうのが子宮筋腫にわるいという話。あるいはそういうのも全く関係なく、なる人はなるしならない人はならないという説もある。

ロシアの生活では、ほうっておけばすぐに生クリームができるような濃いミルク(低脂肪分とか無脂肪牛乳とかほとんど手に入らない)、濃いチーズ、濃いヨーグルト。

安く手に入るのは魚ではなくお肉ばかり。1年8か月ほどロシアでそんな生活だったので、もう帰国してから婦人科に行くのが怖かった。



それで、帰国して、しばらくして、その私の生まれた産婦人科に行った。

わたしを超音波?で診た院長先生は仰った。

「いや、(筋腫、)無いよ」

「!?」

あるといえばあるけれども目くじらを立てるほどの大きさではないということか。それともわたしのロシアの生活がたのしすぎて、おなかから筋腫が消えたということか。とにかくその日わたしは「筋腫は無い」と言われて、検査料を払って、帰った。

さすがに自分を取り上げてくださった先生なので大きな誤診とは思えない。

むしろ以前、別の婦人科で若い先生にわたしは「性病」と診断されたことがあるのだけれども、もらった薬は全然効かなくて、むしろ性病になるような男性関係とか一切なかったし、この医院に行き直したら「単純なストレスです」と言われて、もらった軟膏で症状はすぐよくなったことがある。経験の差。

現代の病院って、30年、40年生きていればそれなりに発生するちいさな部分的不調に目くじら立ててばっかりで、もっと広い視点で全体的に健康であればそれでよしとする朴訥さが足りない気がする。(もちろん先生と病院によるだろうけれど。そして見えない症状で緊急的なものもあるだろうので手術の必要性は時と場合によるけれど。)

そういうわけで。

病院や病気について時々相談されるのだけれども、自分の経験として回答すると、”(緊急でないなら、自覚症状がないなら)すぐに切らないほうがいいのでは”と伝える。

検診というのは「闇を発見するために行っているもの」であって悪いところに焦点をあてたがるものだけれども、

あるいは総合病院、大学病院だと「臨床件数を増やす為」「研究サンプルの為」「(病院側の)点数稼ぎのため」に切らなくてもいいのに切ろうとする話はまあ、ほんとうによく聞く。彼らが患者を治すだけのために働いているとは限らない。(関係者がいたらごめんなさい。)

自分の気の進まない結果だったら、のほほんとした病院で、あるいはその道の専門の病院で、勇気をだしてせめてセカンドオピニオンを受けてからにしてほしい。

結果として手術という選択でも、後悔の少ない方法をゆっくり調べて、考えてから。

とくに若い人は、切るとしても、「焦ってすぐに」切らないでほしい。髪の毛じゃないのだから仮に再生するものだとしても時間がかかる。


物凄く楽しい日々、ものすごく気力が充実していれば(現代で病気といわれるものも)消えることもありえるのは、

私自身の例だけじゃなくて、文化人類学の宗教×医療分野のフィールドワークでもけっこう報告されている。



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